第942回 一人暮らしと機能。（66）
引き続き、機能について提案させていただきます。
いっちょまえに現代人らしく振る舞いたいなら、部屋にカーテンぐらいつけとけよこの原始人が、みたいなお話をしています。
前回、カーテンには色々な基準や規格があるけどとりあえず１級遮光（遮光率99.99％）のヤツ使っとけと申し上げました。
UVカットとか遮熱とか難燃性とかはまあ、必要だと思ったら改めて入手すればいいです。
一人暮らしのサイクルに無理無く組み込める機能的なカーテンの使い方と種類・大きさ・枚数を考えてみました。
レースカーテン
光を乱反射させることで視線を遮り、日中に外から部屋の中が見えないようにします。
逆に日没後は部屋の中の方が明るい為、外から丸見えになってしまいます。
レースカーテンだけで生活するのはお奨めできません。
また、目隠しの役割しか無いので長さは床上10cmぐらいあれば良いです。
鳥倉は夏場に風を通したいので床上30cmぐらいのレースカーテンを使っています。
ベランダで囲われていたり、上層階の部屋でそもそも外からの視線が入らない場合はこれだけでも良いかも知れません。
レースカーテンは普通サイズの洗濯機で２枚まとめて洗えます。
洗い替え用に合わせて２組のレースカーテンを持っておきましょう。
また、手軽に付け替える為にカーテンフックも２組所持しておくことをお奨めします。
一人暮らしと前倒し。（３） - ヒトリグラス
続きます。
台風が上陸しています。
お気を付けください。
一人暮らしと台風。 - ヒトリグラス
第941回 一人暮らしと自炊。（32）
引き続き、自炊について提案させていただきます。
自炊の障害のひとつである片付けを手軽に終わらせる方法についてお話しています。
食器洗いを楽に終わらせましょう。
前回、食器の片付けには最低限必要なものとして流し台、給・排水設備、給湯設備が必要ですと申し上げました。
電力・照明
各種家電も使用しますが片付けに於いては、そもそも手元が暗いと洗い物の効率が落ちて手間が増えて大きなストレスになります。
キッチンの明るさを保つ為にも様々なポイントに気を配りましょう。
電気料金などは必ず口座引き落としの手続きを済ませ、照明器具は定期的に掃除できるサイクルを身に着けておいてください。
入居したその日に蛍光灯・電球・点灯管など各種消耗品のサイズや規格などを把握しておきましょう。
メモに残すのも良いですが、最近ならスマホで撮影してしまうのも簡単です。
また、電球が切れてから新しい物を買いに行くようでは生活サイクルが２手・３手と遅れてしまいます。
必ず替えの在庫を常備しておきましょう。
そして当然のことながら、全ての基礎になる「収入」を途切れさせないようにしてください。
一人暮らしそのものが揺るがされかねません。
続きます。
第940回 一人暮らしと仕事の覚え方。（126）
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、もう無くなったホテルで非常階段にアメニティワゴンを置いて通行を妨げていたこともあるよと申し上げました。
それではこの違法行為を積極的に正そうとする社員を会社が欲しがるでしょうか。
違法行為であることを踏まえつつ、見つかっても是正勧告を受けるまでは堂々と営業する会社はいくらでもあります。
どこの業界でもそうです。
鳥倉が代わりに言い訳するようなことでもありません。
多くの場合、「こんなことはよくありません」と告発するような絶対正義マンは、告発したことで役目を終えたと思っているフシがあります。
しかし、会社が違法な部分を改善するには相応のコストがかかります。
コスト以外にも影響を受ける業務もあるでしょう。
そんな面倒を新卒採用のドの付く新人が申し立てるようなことがあったら印象は最悪ではないでしょうか。
とはいえ違法は違法です。
何が良いとかどっちが悪いとか言うつもりはありませんが、こういった事情はどこの業界にも大なり小なりある訳で、その業界に数年在籍すると「こんなことでガタガタ言うな」というその業界なりの「正しい感覚」を身に着けて、うーん、これもまあ世間一般からすると悪しき業界体質な訳で何と申しましょうか。
正義の人が悪い訳では無いですし、違法な状態で営業する会社も100%悪いのです。
しかし誰の目から見ても完全に明らかな犯罪行為を行っているのでもない限り、新人はせめて１～２年はその会社なり業界なりに貢献して実績を作り、その後に改善策を提案していくのが筋というか誰にも文句の付けられないやり方だと思います。
前回から奥歯に物の挟まったような言い方をしてますが、ようするにそういった一言で説明しにくい空気感を読めるような「ほど良い倫理観」を持った人材が欲しいのです。
社員には完全な潔白を求めるけど会社の少々の不正は見逃せという言い方に見えるかも知れませんが、全くその通りです。
まあ、社会人になったらとりあえず一回ぐらいは全力で飼い犬のように従順になってみてください。
意外と難しいもんですよ。
仕事に就くならプライドは捨てた後、一回拾ってまた捨てるぐらいでちょうどいいんですよ。
続きます。
第939回 一人暮らしと仕事の覚え方。（125）
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、だいたいどんな業界でも公然の不正というか暗黙の了解みたいなのがあるものなんですよということを、奥歯に物が挟まったような物言いでゴチャゴチャ言いました。
もう無くなってしまったあるホテルのお話ですが、ホテルには清掃の際に客室清掃員が使う為のアメニティを載せたワゴンが各階に１～２台程度あります。
そのホテルではこのワゴンが非常階段の踊り場に置いてありました。
この場所は宿泊客が立ち入りできない場所なので営業している分には普段は問題ありません。
ワゴン×２台と壁の隙間は合わせて10数㎝程度で、非常時の通行の妨げになることは確かです。
これは明らかに消防法に違反しています。
確かニュージャパンの火災以降、とんでもない金額の罰金が設定されていたように思います。
消防の検査がある時だけ宴会部門に移動させるなど、違反であることはきちんと弁えた上でやっていることです。
まあ、弁えても弁えなくてもダメなものはダメなんですが、なぜこんなところに置いているのかと言えば、お話は簡単です。
置く場所が無いからです。
もっと詳しく言うとホテル開業時はカゴに入れたアメニティ類を手で運んでおり、後年になって倒産したホテルのアメニティワゴンをタダ同然で引き取って使用するようになった為、そもそも収納する場所が無いのです。
止むを得ない事情です、とまでは言いません。
不正行為をしなければ成立しない業務体制そのものに問題があると言われれば全くその通りです。
それではこれをけしからんと指摘する新人をどう思うでしょうか。
続きます。
第938回 一人暮らしと仕事の覚え方。（124）
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、違法行為に心理的なブレーキがかからないようなサイコパス野郎は名前のない怪物ですよと申し上げました。
しかし、あらゆる不正を嫌う完全に潔癖な人物であれば良いかと言うと違います。
そういうことじゃないんです。
ここでサービス・製造・医療・福祉などで例えをいくつか挙げてみたいと思ったのですが、うーん。
細かい事例をお話して、そのことで各業界に余計な迷惑がかかると困りますし、その例に挙げたものを見て「そんなの違法じゃないか」と言われれば正におっしゃる通りですとしか言えません。
しかしながら会社には会社の都合というか事情というか雰囲気がありまして、そういう言葉にしにくい部分のお話です。
どこにも迷惑のかからないように、もう無くなってしまったホテルのお話をします。
続きます。
