熟語について提案させていただきます。
五臓六腑という四字熟語があります。
一般的に
五臓六腑に染み渡る
お酒が心地よく内臓を刺激する状態
という慣用的表現で用いられます。
この五臓六腑について知っておきましょう。
この五臓と六腑にあたる臓器は
六腑
胆
小腸
大腸
胃
膀胱
三焦
となっています。
「臓」は実質臓器を、「腑」は中空臓器を指します。
心臓は中空臓器ではなく実質臓器として扱われ、また三焦は上焦・中焦・下焦の三つを指し気の流れなどに関わる存在しない臓器です。
また、三焦=リンパを指すという説もあります。
このことからもわかる通り、この四字熟語は解剖学的な分類ではなく東洋医学思想に基づく言葉です。
また、心臓を保護する膜と言われる存在しない臓器の心包を加えて「六臓」、三焦を除いて「五腑」とする場合もあります。
日常会話で使う前に一応の知識として頭の片隅に置いておきましょう。
続きます。