ヒトリグラス

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一人暮らしと寝る。(17)


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引き続き寝るについて提案させていただきます。

前回・前々回と裸で寝ることのメリットとデメリットについて説明しました。
裸で寝るのは正解なのでしょうか。


結論から申し上げるとおすすめできません。

これは一人暮らしという生活環境を踏まえた場合です。
国内外のセレブや芸能人が毎晩全裸で寝られるのは、早いペースでシーツを交換できるだけの手間をカバーできるほどの同居人か世話係を雇える収入があるからです。

一人暮らしをしながらほぼ毎日シーツを洗濯し続けるのは大変難しいと言わざるを得ません。
一枚のカバーを使用する日数を伸ばして洗濯のペースを落とせばどこかで生活サイクルと折り合いが付くポイントがあるかもしれません。

しかし今度は一晩中皮脂や体液を擦り付けた寝床の寝心地の悪さを、自分なりにどこまで許容できるか知っておく必要が発生します。
そのまま続ければ、どこかの段階で天候や生活などの都合で止むを得ず最悪の寝心地を我慢しながら強引に眠りに付かなければならない時が来るかもしれません。


また、体に良いという説もありますが前々回申し上げたようにすべて「服を着ないことによる体温の低下」から展開されたものです。
体温や代謝の上昇はどこからともなく湧いて出てくるようなものではありません。

すべて自分の体の中で賄われているエネルギーのやりとりです。
疲れている時などはその体温調節がうまくいかない時があるかもしれません。


そうなるとパジャマを着ている場合よりも病気に対する抵抗力や免疫力が低下しやすくなることも考えられます。
また季節の変わり目などに急に冷え込んでしまうと、衣服を着て寝る場合よりも体調を崩しやすく雨の多い時期はパジャマが吸い取るはずの湿気が寝床にこもって非常に寝にくいことも考えられます。
それを解決するには小まめな空調管理が必要になります。
当然、性能の良いエアコンとそれを動かすための電気料金が必要となります。


このように裸で寝るということは自宅の洗濯や収納を含めた寝具の管理能力・自身の体力・自宅の空調の性能などの後ろ盾によって成り立っている習慣です。

ということで、もし全裸で寝たいのであれば最初にしばらくの間全裸で寝ることを試してください。
そのうえで体調や健康の変化を見て、実感できるほどの素晴らしい効果があるかどうかを知ってください。

その効果とシーツやカバーの交換や洗濯にかかる手間・ローテーション・収納場所などを天秤にかけて、それを行うだけの価値が間違いなくあるのかどうかを自分で判断してください。

続きます。