一人暮らしと鍋料理。(8)
引き続き、鍋料理について提案させていただきます。
貝類は勝手に出汁が出るので、適当に放り込んでも割とそれらしい味になります。
それぞれ生息域・大きさ・構造など違いがあります。
最も入手しやすいアサリ・シジミ・ハマグリを鍋に入れてみましょう。
生きている個体を対象とした下処理です。
貝類の下処理
1、洗う
真水を張った大きめのボウルで貝殻をこすり合わせるようにして、表面に付いた汚れを落としてください。
2、砂出し
砂中に生息する種類なのでたくさん砂を飲み込んでいます。
また流通しているものは「砂出し済み」のものがありますが完全ではありません。
念のため自宅でもやっておきましょう。
海水と同じ3%の塩水に浸けて5~6時間放置してください。
あまり明るいところでは活動しないので新聞などをかけて暗所になるようにしましょう。
1で表面を洗っている時に死んでしまう貝もいるかもしれないので順番が逆でも構いません。
3、投入
鍋に入れます。
最初に投入
出汁が出ますが煮込む時間が長いため硬く小さくなってしまう可能性もあります。
最後に投入
しゃぶしゃぶのように軽く火を通して食べます。
あまり出汁は出ません。
順番はお好みです。
4、食べる
閉じた貝が開いたら火が通った合図です。
その瞬間に死んでます。
食物連鎖の大きな流れを、そして全ての生き物の帰る母なる大海原を経た命の輪に感謝の気持ちを持って食べましょう。
母なる大海原産なので結構灰汁が出ます。
都度々々掬い取ってください。
続きます。