一人暮らしと仕事の覚え方。(44)
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
前回、接客業をやっているとリアクションに困る色々なお客がやってくると申し上げました。
鳥倉がホテルのフロントマンをしていた時にこんなお客様がいらっしゃいました。
朝のチェックアウトの時です。
チェックアウト客で混雑しているフロントに中年の女性が目を輝かせながらおいでになり、開口一番こうおっしゃいました。
「おはようございます。一昨日からお世話になっています。つかぬことを伺いますが、私が泊まったお部屋かそのお隣の○○号室で以前にどなたか亡くなられているのではないでしょうか?」
新米の頃なら動揺を隠せなかったでしょうが、勤務数年目の鳥倉はこんなことでは動じません。
○○○イの相手はたくさんしてきました。
「お部屋に何か不具合でもございましたでしょうか?」
この時点では相手がどんな腹積もりかわからないのです。
ここは飽くまで他の常識的なお客様と同じように対応するべきだと判断しました。
悪質なクレーマー相手だと、ちょっとした失言につけ込まれることはいくらでもあるからです。
今のところこれがベストだと思います。
続きます。