一人暮らしと仕事の覚え方。(47)
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
前回、現金を持っていないお客様がお怒りのご様子でフロントにやってきたところです。
この時はチェックインで混雑する時間は終わっていましたが、それでもそれなりの数のお客様がロビーにいらっしゃいました。
件の男性は数人のお連れ様と一緒にフロントに来ていました。
問題なのは男性が酷く怒っていたことです。
大きな声で喚き散らしています。
「今時カードで払えないタクシーなんてない」
「東京ならこんなことは絶対にない」
「これだから○○(地方都市ですが良いところですよ)はいつまでも田舎なんだ」
お連れ様が諌めるほど憤慨しています。
お得意の『現金持ち歩かない主義』のメンツを潰された怒りもあったのでしょう。
内容はともかく他にもお客様がいらっしゃいます。
ここでするべきなのは、この男性を黙らせることです。
物理的に静かにさせてやりたいところでしたが、フロントやロビーから引き離すために宴会部門の使用していないブースを借りて案内しました。
とにかく男性はお怒りでしたが、怒りの対象がタクシー業界全般と自治体に対してのものだったのが救いです。
そこでこちらが「わざわざ部屋を用意して相談に乗る」という形を取ることで、まずは落ち着いてもらいました。
安っぽい特別感ですが気位の高いオッサン相手にはちょうど良かったのでしょう。
少し静かになりました。
続きます。