ヒトリグラス

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第648回 一人暮らしと仕事の覚え方。(65)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
前回、客室で起きた女性マッサージ師の売春行為の事情聴取をしているところでした。

市内在住の男性は毎月数度宿泊し、この女性を指名していました。
この夜もいつものように指名し、女性のすすめでシャワーを浴びていてふと部屋に戻ったら荷物を漁っているところに遭遇したため詰め寄ったが女性が認めず、怒りの余りフロントを呼び出したということでした。

しかし、女性マッサージ師は認めませんでした。
マッサージの会社からやってきた責任者が立ち会って話を聞いても頑として認めません。

リクスーはこのあと寄るところがあり、その為に持ち込んだ私物である
時々、着替えるところを見たいというお客さんがいる
お小遣いのようなものをもらうことがある
マッサージのためにお部屋を片付けているところを盗難だと勘違いされた

という主張を繰り返し、男性客が全部ゲロったことを伝えても宿泊履歴とマッサージ派遣の記録を照合したものを見せても譲りません。
これでは話にならないのでホテルとマッサージ会社同士で協議することになり、女性は相手側の上司が連れ帰りました。
男性客には二度とこのようなことの無いようにお願いし、当ホテルは関与していないことを主張しました。
ホテル側が売春を斡旋しているなどと思われては困るからです。
今度何かあれば勤め先とご家族も含めて話合いをさせてもらうことを告げてその夜は終わり、翌朝何事も無かったようにチェックアウトされました。

後日、マッサージの会社から女性が売春行為を認めたため懲戒解雇したことといつからやっていたのかは本人も覚えていないということでした。
またホテルではかなり長期に渡って、件の女性マッサーを指名する男性客に「問題を起こして」退社した旨を伝えるという余計な業務が引き継がれました。

接客業は自分達で気を付けたとしても余所から面倒事がやってくることもあるのです。
続きます。