ヒトリグラス

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第654回 一人暮らしと仕事の覚え方。(67)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
スタッフが原因のトラブルについてお話しています。

前回、古株女性スタッフの接客態度についてちょっとしたクレームを受けましたが、細かい部分がわかりませんでした。
そこにお客様ご本人から直接お話を聞くことになり、おかげで詳しい状況を聞くことができました。

男性が言うには
「会計時にお金を出すのを女性スタッフが待つ雰囲気が辛い」
とのことです。
話を整理しますと

女性スタッフは少々歳を重ねていますがスレンダーでキツ目の美人である
勤続年数が長いため、接客態度や動作が完璧である

その為、会計の際金額を伝えられたお客様が財布からお金を出しカウンターのキャッシュトレーに置くまでの間、古女は姿勢を正してお腹付近で両手を重ねて揃えお客様の顔をまっすぐ見て待ちます。
その際、お金を出すのに手間取ったりするとプレッシャーを感じる。
つまり、無駄の無い完全な接客動作が逆に緊張感を生み出しているということだったのです。
貴重なご意見をいただきましたと割引券などをお渡しし、今後ともよろしくお願いしますと伝えました。

さて、これを件の女性スタッフに伝えるべきでしょうか。
相手はほぼ創業当時から在籍する昼勤のヌシのような存在です。
鳥倉はそんな見えている地雷を全力で踏み抜くようなことはしたくないのです。
しかし、折角なので鳥倉自身が役に立てようと思いました。

以降、鳥倉はいかに余裕があったとしても、どれだけお客様がモタモタとお金を出したとしても例えば伝票を整理したりモニターを覗いたりと何らかの用事で「軽く」忙しい「フリ」をして、お客様がお金を出すタイミングに合わせられるように調整しています。
これでお客様の緊張が少しでも緩和できれば良いかと思います。

もちろんこれが唯一の正解というわけではありません。
このような気遣いが通用しない相手がほとんどでしょう。
ひょっとしたら不愉快に感じるお客様もいるかもしれません。
しかし、どのようなお客様にでも対応できるように、いくつも選択肢を持っておくのは大事なことだと思うのです。

続きます。