ヒトリグラス

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第661回 一人暮らしと仕事の覚え方。(69)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
スタッフが原因のトラブルについてお話しています。

前回、盗難事件が起こり、ホテル側からお客様相手に補償をしたところです。
無くなった物をもう一度見てみましょう。
電動シェーバーと雑誌です。
貴重品ではないことがわかります。

たいていのホテルの客室には暗証番号を設定できるセーフティ・ボックスがあり、フロントではいつでも貴重品をお預かりしています。
この男性もパソコン類やアクセサリー類、個人情報・業務に関する物などを庫内に入れていました。
しかし、シェーバーや雑誌を貴重品扱いする人はあまりいないでしょう。
連泊の場合、客室に置いたままになります。

ここでひとつ問題になるのはチェックアウトが終了したあとの時間帯のホテルの状態です。
たいていは午前10時がチェックアウトの時間となり、客室担当や清掃部門の担当者が掃除を始めます。
そのフロアの宿泊客がいなくなったのを確認した後すべてのドアを開け、使用済みのシーツ・カバー類とアメニティとゴミ箱を廊下に出します。
そのまま、1部屋ずつ清掃作業を行うことになります。
作業が終わった部屋は順次ドアが閉められていきます。

これはお昼の2時か3時頃までかけて行われ、その間ほとんどの部屋のドアは開けっ放しです。
連泊した場合、私物を置いた客室のドアは開放されたままになります。
また、このような状態のフロアに戻ってくる宿泊客もいらっしゃいます。
そこで良からぬことを考える人がいないとも限りませんが、時間帯が時間帯なだけにかなり目立ちます。

そうなると従業員以外考えられないのです。

続きます。