第664回 一人暮らしと仕事の覚え方。（70）

引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
スタッフが原因のトラブルについてお話しています。
本物の盗難事件が起きています。

男性宿泊客の部屋から貴重品とまではいかないような物が無くなっていますが、外部の犯行ではないことはだいたいわかっています。
というより、実は誰がやったのかほとんど目星はついています。
客室清掃部門に１ヶ月ほど前に入った男性スタッフです。
彼が働きはじめてから、というより彼が担当した部屋で何度も盗難や紛失が起きているのです。

本来なら問い詰めて叩き出せば、それで済むお話です。
しかし、そう簡単にはいかない事情がありました。

会社によりますが自前の清掃部門を持っていないホテルもあります。
その場合、清掃関係の会社などに委託することになります。
当ホテルがそのような状態でした。
件の男性スタッフはホテルの従業員ではなく、地元にあるビルメンテナンス会社の社員だったのです。

それどころではありません。
客室清掃を委託している会社から元々来ていた社員の代わりに、人材派遣会社から一時的に短期契約で紹介されたスタッフで、そのうえ外国人だったのです。

続きます。