第780回 一人暮らしと仕事の覚え方。(91)
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます
接客業に就いた場合の注意点です。
前回まで横領で私服を肥やして懲戒解雇された男性社員のお話で長々と紙幅を肥やしてきました。
なんちゃって。
彼のように明確な悪意を持って会社に害を及ぼす社員だけではありません。
本人に自覚無く迷惑をかけるタイプのスタッフもいます。
ある女性社員が上司に叱られました。
理由は受験シーズン中で受験生向けに企画されたプランを宿泊客にオススメしていたことです。
文章にするとおかしなところはありませんが、問題なのはどこからどうみても受験生の年齢ではない年配のビジネスマン相手に、夕朝2食+お弁当付き受験生応援宿泊プランを懇切丁寧に説明していたからです。
予約の無い中年男性相手に、受験生向けのサービスの説明をしている光景はとてもシュールでした。
時間帯もチェックインのバタバタしているタイミングだったため、お客様も面食らったのか「こいつ何を言っているんだ?」という表情のまま黙って説明を聞いていました。
その女性社員はその週の始めに、この宿泊プランの販促を命令されていました。
だからといって誰にでも売り付けて良い訳ではありません。
恐らく「どのようなお客様にオススメすれば良いのか」という条件を命令に含めなかった上司にも落ち度はありますが、最低限度の常識を持って考えれば判断できるようなことでも言われなければ理解できない社員がいます。
またこの女性社員はあちこちの部署を転々としていた経歴があります。
それを踏まえて幼稚園児相手に噛んで含めるように、微に入り細を穿つ説明が必要だったのかもしれません。
続きます。
どうでも良いことですが、冒頭のダジャレにちょっと自信があります。