ヒトリグラス

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第787回 一人暮らしと仕事の覚え方。(93)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
接客業に就いた場合の注意点です。
本人に自覚無く迷惑をかけるタイプのスタッフについて申し上げています。

前回、支配人の愛人をしていたと噂の女性社員について申し上げました。
その女性社員の働きぶりについて如何に有害か説明しましょう。

この女性の肩書きの上での所属部署は営業でした。
しかし、毎日好きな時間にタクシーで出勤しては支配人室で事務を手伝い、退屈してきたら宴会部門の補助やレストランのホール係・エントランスでの見送りという名目でただニコニコしながら突っ立っているだけの仕事をしていました。
何か業務を頼もうとしても、その気配があるとサッと姿を消す勘の良さも持ち合わせています。

お客様から何か問い合わせや申し出があったら「それでは担当の者を呼んで参ります」と丸投げして自分はバックヤードに引っ込んだりということもしょっちゅうでした。
午後は支配人との軽食のついでに外回りからの直帰という、どこまでも怪しい勤務態度を続け、役付きでもない平の事務員なのに支配人の海外視察に同行してカジノで豪遊し、それをSNSで報告したりもしていました。

他の従業員も彼女を鬱陶しく思っていました。
当然です。
居ても邪魔なだけだからです。

しかし、彼女自身には何の悪意もありません。
自分の心からの笑顔がお客様も笑顔にし、上司も同僚も含めた社内のみんなが気持ち良く仕事できていると「本気で思っていた」フシがあります。
天然なのです。
邪魔されてる部門からすれば妖精が派遣されてきたようなものでした。

毎日思うがままの時間に出社でき、補助を名目に手当てもたくさん貰い、支配人に飯も奢って貰いつつ自宅のマンションまで送って貰うという女王様のような待遇で数年勤務していました。

しかし、このような状態がいつまでも続くわけではありません。
ホテルの経営が若干傾き、親会社が変わったことからトップが代わりそれまで支配人に全てを任せていた社長が退いて新しい社長がやってきました。
新社長は割と現場に口を出すタイプだったため、途端に社内の全部署から社長に直訴が届いたと言われています。
鳥倉も連名で一筆書きました。
このあたりの細かい経緯は社内に何のアナウンスもありませんでした。

とにかく、無駄飯喰らいがようやく追い出されたのでした。
支配人は特に降格も減給もありませんでしたが、本社からの監視と思われる幹部社員が常駐するようになりました。
ザマ-ミロksg。

本人に自覚が無ければ注意をしても無意味というのもなかなか恐ろしいものでした。
しかし、より邪悪な社員もいます。
続きます。