ヒトリグラス

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第1086回 一人暮らしと仕事の覚え方。(157)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、あちこち会社を移る女性が職場内で泥棒をしていたと申し上げました。

内部での盗難事件が起こる会社は結構あります。
表沙汰にしないだけで、ある程度の規模の会社なら必ずいると思われます。
倫理面でのストッパーの緩い、犯罪行為に対するハードルの低い人間がいます。

この女性はある時期からはどうも離婚されてしまったようで、一人で鳥倉の店に来るようになりました。
転職後の新しい職場の社名も言わなくなり、ある日ぱったりと来なくなりました。
それ以来会っていないのでひょっとしたら同じ県内に住んでいないのかもしれません。

盗難事件の主犯であることは後日に元同僚の方から聞かされて、今までの会話で出てきていた盗難事件の犯人がその女性だったことを始めて知りました。
彼女は日常的に窃盗行為をしながら普通の顔をしてウチにやってきて、普通に世間話をしていったということになります。
大した度胸です。
鳥倉に向かって自分は盗難被害に遭っていると嘘をつくことに何の意味があるのかわかりません。

もっとわからないのは旦那さんは確か公務員だったかインフラ系だったかでそれなりの収入があったはずです。
本人も国家資格を使って働いています。
お子さんも大学生ですし、生活に困っている風にも見えません。
盗むとしてもたいていの人が日常的にお財布に入れている現金と言えばせいぜい数千円だと思います。
盗ったところでどれほど生活を潤すでしょうか。

そもそも普通に考えれば、物を盗めばすぐに騒ぎになって面倒なことになるのは容易に想像できるはずです。
それに会社をクビになるということは系列店舗への再就職が難しくなるということです。
繰り返していけば、業界全体で人事が情報を共有してしまうこともあるでしょう。
そうなってしまえば県内での再就職はどんどん難しくなってしまいます。

まったく理解できませんが、それでも盗んでしまうということは上記の事情全てを天秤にかけてもせいぜい数千円程度を盗むことを選んでしまうということです。
これはもう病気なのでしょう。
ここまで社会から逸脱していると、自動的に追い出されてしまうものなのだなあと思います。

この女性が今どこで何をしているのか鳥倉は知りません。
亡くなったという噂は聞きませんので、この世のどこかにいるでしょう。
これを読んでいるあなたのそばにいるかも知れません。

ご注意ください。
このようにストッパーの無い人間はたくさんいます。

続きます。