ヒトリグラス

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第1090回 一人暮らしと仕事の覚え方。(158)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、ストッパーの無い人間が結構いるよと申し上げました。
こんな人もいます。

鳥倉は現在は接客業というかサービス業というか許認可を受けて何やかんやする業種に就いていますが、ある時期に工場で製造業に従事していたことがあります。
ちょっとした製品を組立→梱包するライン作業でした。
ここでもストッパーの無い人たちは割といました。

ある製品は組み立てる際に5mmほどの小さなバネを2ヶ所取り付けてカバーで挟み込みます。
このバネを「付け忘れる」「外れている」というミスは、どんなスタッフでも発生するミスでした。
当然チェックする担当者もいるので、そのままラインに流れていくことはありません。
発見次第ラインから取り出されて組立のブースに戻され、正しく組み立て直されます。

ある男性(40代後半 派遣社員、以下:A)がいました。
Aは組立を任されてからあるミスを連発していました。
上記のバネを「2個あるいは3個取り付ける」という、割と珍しいミスでした。
チェック担当者が見つけるため取引先に迷惑をかけることはありませんでしたが、同様のミスがあまりに多かったため職場長が聞き取り調査を行いました。

そこでAはこのミスに対して
小さなバネだから2~3個多目にあっても性能に問題は無いと思った
と回答しました。
何度も注意してきた職場長もこれには力が抜けたそうです。
つまり、何か文句は言われていたが自分で正しい・問題無いと思ったのでやり方は変えなかったということです。
加えて時間が長引けば残業して給料も増えると話していたそうです。

そもそもどのような製品であっても、開発の段階から綿密に設計されたものです。
それを独自の判断で勝手に仕様を変えられては堪りません。それも派遣社員にです。
すぐに派遣元にクレームを入れてクビとなりました。
当然の対処ですが、なぜかAはとても憤慨し工場に直訴に来たそうです。
こういったところもよく判りません。

派遣社員はある時期に一斉に増えましたが、そのせいか様々な種類の人達がやってきたのを記憶しています。
続きます。