第1265回 一人暮らしと仕事の覚え方。（203）

引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
本当のブラック企業ってどんなのかな？みたいな話をしようとしています。
前回、ある業界の片隅にある吹けば飛ぶような会社が下請けto下請けで上前を掠められまくっているとあると申し上げました。

例えば元請けの受注した現場が9～10万だったとすると、いくつもの中請け会社を経てどのぐらい減ってしまうのでしょう。
様々なパターンがありますが、だいたい１万円前後からもうちょっと下ぐらいでしょうか。
もっと安いこともあります。
元々のお客さんが10万円前後払っているものですが、実際に現場で作業をする会社に入るのはそれぐらいになります。

さて、この現場ですが最後に受注したB社ではこの１万円から儲けを出さなければそもそも会社として機能していないことになってしまいます。
いつものように社員一人に時給750円のパートタイマー２人を付けて、３人で朝から３時までかけて作業をするとパートタイマー２人の給料だけで9000円となります。
社員は固定給なのでまあ無報酬みたいなものです。
ここで３時までに仕上げれば何とか1000円の儲けが出ることになります。
夕方までかかってしまえば当然赤字です。
もう一人増やしても赤字です。
一人減らしてしまったらその日のうちに終わらないかも知れません。

こういう時、たいていの場合はざっくりとした作業をパートタイマーに２時間ほどやらせ、器具を置いたまま帰らせたあと社員が、時には社長が現場に出向いて作業を終わらせたり、最終チェックを済ませることもあります。
お金を稼ぐのは大変ですね。
こんな思いをするぐらいなら元請けより先にこの現場を受注したいです。
そうすれば大儲けです。
もしくは最初に断ってしまえば良いのではないかと思うかも知れません。
しかし、そうできない事情もあります。

続きます。

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