第1296回 一人暮らしと仕事の覚え方。（210）

引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
前回、その地域での業界最底辺であるB者の社長が親請けであるP者に所属していた当時は奴隷のように扱われていたと申し上げました。

P社の中でBさんは「ありとあらゆる雑用全般」という重要な役割を担っています。
何せP社から３つ上の屡社の社長の愛人の引越しや、顧客の居酒屋に入れる業務用の冷蔵庫の搬入、どこの会社かすらわからない社長の飼っている犬の散歩から犬小屋掃除にまで駆り出されています。
その業界とはまったく関係の無い業務まで含まれています。
ほんのわずかですが手当がもらえるのでタダ働きではありませんが、それでも生活を劇的に改善するほどの額ではありません。
せいぜい煙草銭といった程度の金額です。

BさんはこうなることはわかっていてP社に入りましたので覚悟は出来ていましたが、家族が増えてくるとこんなことをしている訳にもいきません。
いつか抗争の際に鉄砲玉（あくまで比喩的な表現です）として使われる可能性も無いとは限りません。
それぐらい徹底的に低い立場を強いられていました。
P社に在籍している限りはこのような業務に従事し続けることになります。
そこから逃げ出したと思うのは当然です。
そこで独立しようと考えました。
しかし、ここでも色々あります。

続きます。

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