一人暮らしと仕事の覚え方。(11)
引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
前回までに申し上げた
通常業務
イレギュラー対応
をまとめましょう。
イレギュラーを仕事ノートに書き込む際に必ず「文字の色を変える」「書き込む場所を明確に分ける」といった目で見てわかる書き方を心がけて、自分以外の人が見てもわかるようにまとめてください。
イレギュラーとその対応にはたくさんの種類があります。
例えば
今日のいつでも良い書類を記入している時に来客があった
とします。
ここでお客様を待たせてまで、いつでも良い自分の書類をじっくり仕上げるのは当然間違っています。
書類から手を離して接客に回ってください。
それではこの書類仕事が、お客様からのお問い合わせ電話だった場合はどうでしょうか。
この場合は大きく分けて
電話のお客様にお待ちいただく
今来店したお客様に電話が終わるまで待ってもらう
のどちらかを選ぶことになります。
このようにひとつの問題に対していくつかの対処法があるのが当たり前です。
そういった場合に最も大事なのは「優先順位」です。
現状の自分が全体のどのあたりにいて何が目的で何をしようとしているのかといった大きな流れを把握して、その時に応じた正しい対応を身に着けなければなりません。
多くの職場で「使えない」「仕事の覚えが良くない」などと評される人のほとんどは、この優先順位の認識が不足しているからではないかと思います。
また、こういった場合のイレギュラー対応は正解がどちらかという判断は職種や会社の雰囲気によって違いがあります。
自分だけで判断せず、必ず上司やまとめ役に確認を取るようにしましょう。
その場合、起こったこと・日時・問題点・対処法・相談した上司の名前なども仕事ノートにまとめるようにしてください。
続きます。
ちなみに上記の例だと電話のお客様に
「それでは○○(お客様・商品)のデータを確認させていただきますので、お手数ですが少々お時間いただいてこちらから折り返しお電話させていただいてもよろしいでしょうか?」
と、口から出任せで良いのでハッタリをかまして電話を切ってしまうのがどこにも角が立たないやり方のひとつではないかと思います。
その場合は当然、電話番号を控えるのも忘れないでください。