ヒトリグラス

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一人暮らしと仕事の覚え方。(45)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。

接客業に就いた場合の注意点です。
中年女性がフロントで「この部屋人死んでるでしょ」と言い出し、それを通常通りの対応で受け止めました。
一人暮らしと仕事の覚え方。(44) - ヒトリグラス

鳥倉の
お部屋に何か不具合でもございましたでしょうか?
との問いに対して女性はキラキラした眼で答えます。

私が寝ていると目の前の壁をすり抜けて部屋にどなたかがいらっしゃいました。女性だと思います。その方は私に何か光るものを託して行かれたんです。その時私はとても優しい、暖かい気持ちになったんです。その方が生きている人ではないことはすぐにわかりました。あのお部屋か隣の部屋で亡くなられた方だと思うのですが…

なるほど。
安心しました。
設備に難癖を付けて客室料金を値引きさせる腹積もりではないことがわかったからです。
このBBAは悪質なキ○○○クレーマーではなくただの○チ○○でした。
悪質でもクレーマーでもないのですから、対応は簡単です。

左様でございますか。私も日が浅く館内の詳しいことはわからないので今のところお答えはできません。また何かございましたらお申し付けください

と申し上げ、会計を済ませてお帰りいただきました。
忙しい時間帯に長々と話し込んでいる余裕も無いからです。
後ろのお客様にも迷惑がかかります。
こんな時、思い込みの強いお客様相手なら出来るだけ波風を立てないように受け流すことも大事です。

続きます。
ちなみに女性の言っていたことは間違いなく夢かデタラメです。
ホテルではその時点で創業以来30人ぐらい死んでましたが、その部屋のある階ではありません。
全て男性ですし、飛び降りがあったのは3階上です。
加えて言うとホテルで亡くなられる人は割といらっしゃいますが病死がほとんどです。
ビジネスホテルでは大抵のお客様はお一人で利用されるからです。
例えば発作などで心停止してしまった場合、余程大きな物音でも立てない限りCO時間が来るまで誰も気付きません。
亡くなられたのは残念ですが、悲惨な最後かというとそうでもないパターンの方が圧倒的に多いのです。