ヒトリグラス

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第969回 一人暮らしと仕事の覚え方。(132)


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引き続き、仕事の覚え方について提案させていただきます。
「会社が粗末に扱えないほど有能な社員」についてお話しています。
前回、あるスタッフがやたらと組み立てのラインから離席する理由がほんの少し減っただけの部品を補充することだったと申し上げました。

ラインのリーダーと彼との間にどのような認識の差があったかというとリーダーは

部品が無くならない程度に、そしてラインの流れをなるべく止めないタイミングで補充して欲しい

というものであったのに対し、彼は

とにかくいつでも部品を満タンに補充する

というものだったからです。
前回のやりとりの時に「どのぐらい減ったら補充すればいいですか?」と聞いたのは正にその通りの意味だったようで、彼は

一定の量まで減ったら補充する
その量は自分で決めて良い

と判断したのでした。
最初に業務を説明した際にこの認識の違いを把握するのは少し難しいと思います。
その後リーダーは改めて「空っぽになったら補充して」と伝えたところ補充の回数は極端に減りましたが、今度は止まって欲しくないラインの稼働中に突然抜け出すことが増えました。
他の用件でも何度か注意をされましたが、完全に理解してもらうことはできなかったようです。
「自分の判断で」と伝えられた物事は全て周囲から見てまるで突拍子も無いタイミングで行い、しかし注意しようにもまずお互いの前提がかみ合わない為に言葉がなかなか伝わらないという状態が退職するまで続きました。

これを踏まえて、会社に重宝されるにはまず自分の携わっている業務の全体像と正確なルールを把握できるようになりましょう。
その為にも自分だけの常識や判断で行動せず、慣れた仕事であっても上司や同僚と業務について話すタイミングを持ち、違和感なく話を聞き出せるだけの話術を身に着けて欲しいと思います。

続きます。