第1036回 一人暮らしと自炊。（54）

引き続き、自炊について提案させていただきます。
自炊の障害のひとつである片付けを手軽に終わらせる方法についてお話しています。
前回、肉や魚などは少量ならトレーのままで、大きな塊は分けて保存しておきトレーとラップは捨ててしまいましょうと申し上げました。

一人暮らしでゴミを出す際に弁えておいてほしいことがあります。
お店で肉などを会計したあとにサッカー台で中身を取り出して詰め替える人がいます。
たしかに資源回収BOXを設置している食料品店もたくさんありますが、このようなことはやめてください。
どんな雑菌が舞っているのかもわからない汚い場所で生肉を外気に放り出すようなことはオススメできません。
確かに持ち帰るゴミは減りますが、大した量ではないでしょう。
それにキッチンゴミは他にもあり、そもそもトレーは洗ってから回収に出すものです。
肉の鮮度を下げているだけでなく、余計な雑菌を付着させて食中毒のリスクを背負うだけの愚かな行為です。
そこまでこだわるなら、計り売りしてブッチャーペーパーに包んでくれるお肉屋さんにご贔屓になれば良いのです。

以前も申し上げましたが「環境保全」とか「自然を大事に」とか「リサイクル」とか「循環型社会」とか言うのはおうちの外のお話であって、まずはあなたが不自由なく生活できた時の余力で行う「趣味・余暇」です。
格好だけの自然派はただちにやめましょう。
自然が大切なら直ちに人類の方から死んでくれる方が良いはずです。
何十年も先の社会よりは今日のあなたの生活を大事にしてください。
確かにリサイクルや資源回収は大事なことですが、生活に支障の無い範囲に留めておくのが賢いやり方だと思うのです。

しかし、「最初からやらない」というのは思考停止です。
処理法などをきちんと把握して「できるけどやらない」という形を取るのが賢い生き方です。

続きます。