ヒトリグラス

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第823回 一人暮らしと寝る。(36)


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引き続き、寝るについて提案させていただきます。
前回、鳥倉が体験した不眠症からくるいくつかの症状について申し上げました。
ここに「設定温度」が関わってくると考えられます。

エアコンは設定温度を指定することがほとんどです。
例えば室温を25℃に設定したとします。
冷房であればセンサーが感知する室温が25℃を上回った時には冷風を出して部屋の温度を下げようとします。
逆に暖房なら25℃を下回った時に温風を出して部屋を温めようとします。

人体に於いても同様に気温の低い環境なら体温を上昇させるために、毛細血管を収縮させて末端から熱が逃がさないようにして、また骨格筋に不随意に収縮させて熱を作り体を温めます。
逆に気温の高い環境なら体温を下げるために毛細血管の拡張して体温を外に逃がし、またエクリン腺から水分が多く蒸発しやすい汗を出すことで気化熱で体温を下げようとします。

これは人体が持つ恒常性維持機能(ホメオスタシス)の一部です。
これを調節しているのが視床下部であり、これら体の各器官を中継しているのが自律神経なのです。

例えばここで、本来なら平均37℃付近で保たれていた体温の設定温度がほんの数度下がってしまったらどうなるでしょう。

続きます。