第1159回 一人暮らしと自炊。（76）

引き続き、自炊について提案させていただきます。
自炊に必要な器具・家電について説明しています。
前回、電気でお湯を沸かす何とか言う名前の家電をいっぱい褒めてあげました。
家電はここまでに挙げたのを持っていればだいたい大丈夫だと思います。
振り返ってみれば、冷蔵庫以外はどれも何かを色々なプロセスで加熱するものだということがわかります。
加熱する場所と手段をいくつか用意しておくことが無理せず自炊を続けるコツだと鳥倉は思っています。

しかしながら、これ以上調理家電を増やすとなると、そこから先はいわゆる「趣味」のカテゴリに入ってしまうのではないかと思います。
例えばホームベーカリーや電動パスタマシン、ミルサー、ジューサー、電気圧力鍋、家庭用ロティサリー、刃がグルグルまわって細かく刻むヤツ、あと何か棒状の卵焼きがニョキニョキ生えてくるヤツなどなど目的がハッキリし過ぎていて機能の幅が極端に狭い家電は、意識して積極的に使っていかないと本当に出番の無いままただただ収納を圧迫してしまうことにもなりかねません。
たいがいのことは代用する器具や作り方があるものです。

それに残念ながら単身者用住居のキッチンではスペースに限界があります。
おそらく、これまでに申し上げた冷蔵庫、レンジ、トースター、炊飯器、電気ポットを設置する場所・電源を用意するだけでいっぱいいっぱいだと思います。
前述した愉快な便利家電達を大活躍させようとすると、そのたびに収納の奥から取り出してホコリを払い電源を確保することになります。
そこまでするほどの機能かどうかは個人で判断しなければなりません。
ということはほとんど趣味です。

それでは場所さえあれば良いのかというとそうでもありません。
手の届く場所にあるということは、ほぼ出しっぱなしになるということです。
キッチンは常に油とホコリが舞い落ちる場所です。
明日を探す瞳さえも闇の彼方に曇らせていくでしょう。
実際に所有してみるとわかりますが、キッチンでは出番の少ない器具の方が汚れるものです。
普段から使っているものなら、その度にお手入れするからです。
余計な物を増やさないようにしましょう。

続きます。
あの棒状の卵焼きマシーンって何だったんだろう。

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